リモートワークでは、社内環境に接続して作業をすることが多いかと思います。
社内環境への接続方法にはいくつか種類があり、本記事では接続方法の種類とその違いついて分かりやすく解説していきます。
リモートワークでよく使われる接続方法
リモートワークでよく使われる接続方法は以下の4つです。
- VDI (Virtual Desktop Infrastructure)
- VPN(Virtual Private Network)
- DaaS(Desktop as a Service)
- リモートデスクトップ
VDIとは
VDIとは(Virtual Desktop Infrastructure)の略で日本語では「仮想デスクトップ」という意味になります。社内サーバー上に仮想デスクトップ環境を構築して、インターネット経由で自分の手元にあるPCから操作を行うことができます。
分かりやすくいうと、遠くにあるPC画面の映像をそのまま自分のPCに表示させて、遠隔操作を行うといったイメージです。
VPNとは
VPNとは、(Virtual Private Network)の略で日本語では、「仮想専用線」という意味になります。通信を行う回線に仮想的な専用線を作り出し、専用線のアクセスに認証を課すことで第三者へ情報が漏れることを防ぎながら通信を行うことができます。
分かりやすくいうと、鍵が無いと入れないトンネルを作って情報をやりとりするイメージです。
DaaSとは
Daasとは、(Desktop as a Service)の略で日本語では、「クラウド型仮想デスクトップサービス」という意味になります。クラウド上に仮想デスクトップ環境を構築して、インタネット経由で自分の手元にあるPCから操作を行うことができます。
先ほど紹介したVDIと似ていますが、仮想デスクトップ環境の構築が、
VDIは社内サーバー、Daasはクラウドといった違いがあります。
社内サーバはカスタマズ性に優れますが、初期コストや運用コストが高くなり、
クラウドはカスタマズ性は低いが、コストも低いというように
それぞれにメリットデメリットがあります。
リモートデスクトップとは
リモートデスクトップとは、遠隔地にあるPCに外部からリモートでログインする仕組みのことです。リモートワークの場合は、自宅にある私物のPCからオフィスにあるPCへリモートでログインを行います。
導入方法はソフトウェアをインストールするだけなので簡単です。また導入コストが低いといったメリットがあります。
一方、VDIやDaaSと違い、仮想ではなく物理的なPC(オフィスにあるPC)が必要になるといったデメリットがあります。
VDI、VPN、DaaS、リモートデスクトップの違い
それぞれの違いは、処理を行っている場所と、なぜセキュリティが確保されているかが分かれば理解が深まると思います。
処理を行っている場所 | セキュリティ | |
VDI | 仮想デスクトップ (社内サーバー) | 仮想デスクトップなので安全 |
VPN | 手元のPC (私物PCなど) | 通信に仮想専用線を使うため安全 |
DaaS | 仮想デスクトップ (クラウド) | 仮想デスクトップなので安全 |
リモートデスクトップ | リモート先PC (オフィスPCなど) | オフィスPCなので安全 |
以上、リモートワークで使用される社内環境への接続種類と、その違いについてでした。